月華〜素直ニナレナイ少女〜


その時、まだ幼稚園生だった理亜は私のことを庇って 守ってくれた。

私にとって、理亜はヒーローみたいだった。

その後、私の幼稚園生活は特に何もなく 卒園式の日を迎えた。

小学校の入学式。
私と理亜は一緒に登校した。

もちろん、お父さん お母さんも一緒に。

クラス分けを見てみると私と理亜のクラスは違った。

隣同士で、また 友達が居なくなった……そう思って泣きそうになっている私に

「咲ちゃん、これからは毎日 一緒に家に帰ろう⁇」

と提案してくれた。

「うん‼︎」

もちろん、私は即 返事をした。