「お前、こっちむけって」
「....やだ」
「雪ちゃん、んでそんなに御機嫌斜めなんだよ」
雪乃ちゃんとか雪ちゃんとか!バカにしてんのか!!
そう思いながらも、出せずにいると、私が座っていたソファーに座った。
ギシッとソファーが少し軋む音、隣に座る皇貴。
ドキドキがなぜか治らない。
チラッと横を見れば、皇貴。
肌も少し動けば触れられる距離.....
「皇貴、」
「あ?」
「も、もう少しあっちに.....くっつきすぎだよ...」
「は?いいじゃん別に。お前こそあっちに行けばいいじゃん」
「私はここがいーの」
「じゃ、俺も。お前とくっついてたい」
「わわわたし怒ってるんだし」
「知ってる」
そうシレッと言うから少し頭にきた。
ドキドキとイライラが加速してく。
だって皇貴、そういいつつもギュッと心配そうに手を握ってくるから。
思わず足をソファーの上に上げて、横を向く。
「あっちむかねーでこっちも向いて?」
不安そうな声色に心が揺れる。
けど、もう少しだけでも思い知らせないとまた繰り返されそうでやだ。
「雪乃.....ごめんなぁ.....?」

