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9月の最終週の金曜日。


待ってましたよ太陽さん。待ってましたよ青空さん。


待ってましたよ体操服。待ってましたよクラスTシャツ。



「いざっ尋常に体育祭!!!!」



秋晴れ秋晴れ。太陽燦々照りつける今日。


体育祭でごさいまする。


「無駄に気合い入ってるけど、お前出れないからな」 


釘を指すように、あたしに言う優季。


「分かってるって!けど、今日は美沙ちちゃん頑張って、お弁当いつもより豪華!」


なんとなんと!今日はキャラ弁というものにチャレンジしてみました!


キャラクターはあの有名な!あの有名な。


フルッティープ○キュア、キュアキウイ!!


制作時間二時間。今日の集中力は全て、そこに費やしてやったのだ。


優季も泣いて喜ぶに違いない。


「はい、優季!」


フルッティープリキュアのキャラ弁を入れたお弁当バックを彼に渡す。


「どーも」


優季が朝も来るようになって、変わったことがある。


優季のお弁当と朝御飯を作るようなった。


優季は優しいことに6時にあたしの家に来てくれる。


つまり、朝御飯は5時代に食べなくてはいけないし、優季ママも早起きして、6時前出発の優季の弁当を作らなくてはいけない。


あたしなんかのために、そんなことはしてほしくないので、あたしが優季のお弁当と朝御飯を作ることを提案。


そういえば、優季クンの彼女争奪戦お弁当部門があって、優季はお弁当が不要なのでは…………?


と気付いたあたしは、それを言ったが、お前が作るヤツなら、それ食べると意味不明な理由をつけられ、お弁当作りは決定なご様子。


あたしは朝御飯を遠慮する橋本家を押して押して、美沙ちゃん案を通したのだ。


ちなみにいうと、優季クンの彼女争奪戦お弁当部門は、あたしのお弁当の登場により、なくなった。


ごめんよ、優季ファンの方々。