「そっか……」
「あの、先輩」
黙りこくってしまった慧を見てここらが良いタイミングだと感じたのか、朱がよそよそしく手を挙げて慧を呼ぶ。
「ん?どうかした?」
「いや、私達二人いたら邪魔かなー?と思ったので話が終わるまで別な所にいようかな、と」
「あら、別に大丈夫よ」
言いながら場所を移動するために弁当を片づけている朱を見て、何を言っても無駄だなと感じた慧は、困ったように笑った。
「って言いたいところなんだけどねぇ朱ちゃんはどうしても行っちゃうみたいだし、俺も二人の方が助かるから本当はありがたいよ、ごめんね。終わったら呼びに行くから」


