「そ・れ・な・の・にっアンタときたら!まったくの他人事だと言わんばかりの態度取って‼」
「やり過ぎだろっ」
「そうです先輩やり過ぎですよ!」
朱と秀俊がいくら止めに入っても慧は止める素振りは見せなかった。
「ッたいでふってしぇん輩‼」
梨乃が舌ったらずな物言いでやっとこさ言い切ったところで、上下左右していた動きが止まり、パッと長い指が離れる。
「本当もうちゃんとしてよね」
「すみませんなんか、自分のことって感じがしなくて……」
涙目で自分の心情を語る梨乃を見てさすがにやり過ぎたと感じたのか、気まずそうに頭をポン、ポンと腫れ物にさわるかのように優しく触れる。


