しみじみと呟いた慧に梨乃が「え?」と言う顔をして手に持っているメロンパンに向いていた顔をあげて慧を見る。
梨乃のその態度にイラッときたのか慧がじゃっかん額に青筋を浮かべた。
「アンタねぇー……」
普段出す声よりも幾分か低く唸り、目にも留まらぬ速さで梨乃の鼻に慧の指が飛んで行く。
その指が思いっきり梨乃の鼻をつまみ上げた。
「いっいひゃいっいたっ痛い!」
「今はアンタのことについて皆話してんのよ!?分かってるっ?」
梨乃が思いっきり痛がっているのを見ても慧の言葉も、指も止まるどころか勢いを増してヒートアップしている。


