「あははははっじゃない!」
苦し紛れに笑う梨乃の頬を左右にみにょーんと引っ張る。これが男だったなら容赦なく頭を引っぱたいていたに違いない。
「アンタね男見る目無さすぎ」
「うっ、返す言葉もございません」
心の底から反省している(ように見える)梨乃を見たら、追求する気も失せたらしく「はぁぁぁぁぁ~」と長い長いため息を吐いた。
「なんでよりによって原なのよ、あんなゴミクズ野郎のどこが良いワケ?」
「散々な言われようだな原ってヤツ」
秀俊が朱の頭をグリグリとこめかみを指の関節で刺激しながら冷静なつっこみを入れた。聞いててそう思わない方がおかしい。


