まぶたを一瞬だけ閉じて、また開ける。心なしか、まぶたを閉じる前よりも閉じた後の方がとても凛々しく見えた。
「お前も、頑張れよ。俺なんかよりずっと若いんだ……死ぬ気でいけばなんでも出来る。だから、諦めんなよ」
「先生……ありがとうございます。私、先生と話せて、良かったっ……」
梨乃の目元に薄く涙が盛り上がる。それを梨乃は、右手の人さし指でさっと拭った後、晴れ晴れとした様子で笑った。
和也もそんな健気な梨乃を見てにこりと笑いかける。
見ていた生徒達が、二人の間になにか、とてつもない大きな繋がりが出来たのを感じた日であった。


