「的場先輩ならどうにかして、くれるかな?」 「的場先輩なら何とかしてくれるよ……たぶん」 「根拠の無い自信」 最後に一発。朱が秀俊の頭にポカリっと優しめに拳骨を食らわせたとほぼ同時にキーンコーンカーンコーンと学校特有のチャイムが二回響いた。 その音を聞いて生徒達は自分の席へと移動して行く。 「ほらさっさと座れー」 三時限目の英語のやる気がまったく感じられ無い教師がクラスの生徒達に注意を促した。 「あー授業とかめんどくせぇなー早くお家帰りたい」