『え?なに?どうしたの?』
いつもの男子だとは思えないようなじゃっかんカマ口調の入った言い方で来た返信に朱は、的場先輩だーとなんだか泣きたくなった。意味は無いけれど。
『いや、今だと説明しきれないと言いますか、文字を打つのがめんどくさいので、昼休みにまとめて話したいんですが……』
『そうなの?分かった。じゃあ昼休み屋上でいい?』
『はい。お願いします』
最後の文を打ち既読と横に表示されてから電源を切る。
「なんだって?的場先輩」
「昼休み屋上で会おうだって秀も来たら?」
「……いいわ、なんか気が乗らねェ」


