秀俊はジト目で朱を見つめるが、朱はそんな視線もどこ吹く風。右の耳から左の耳に受け流すと言うスキルを持っているようだ。 「で?行くの?行かないの?」 「……行く」 スッと顔を反らして拗ねたオーラを出しながらも素直に自分の意思を伝える秀俊に自然と笑みがもれる。(何で私の彼氏は、男前な顔に反してこんなにも可愛いんだろう)なんて考えている事を目の前の男はきっと知らない。 「よしっじゃあ今日の放課後は制服デートね!」 「お前なァ今二時限目終わった後の休み時間だぞ?気ぃ早すぎるだろ」