『俺がァっ言いたいのはだな!』
ぶっきらぼうに言葉を区切って頭をガシガシとかきむしる。あまり艶があるとは言えない黒髪が思いっきり乱れた。
『俺が好きで決めたことなんだから気にすんな‼……ってことを言いたかったんだよ……気づけっ』
最後に秀俊特有のツンな部分がなぜか出ているが、顔は少し赤くなっているし、デレも出ている。ツンとデレの同時発動とは……中々いない……。器用なことをするものだ。
『……秀俊ってどこぞの猫かぶってる化粧厚そうなたいして可愛くもまったく無い猫なで声の女より一億万倍以上可愛いよね』


