不安げに瞳をちらりと上に上げて朱を見上げる秀俊は、なんてあざといんだろうか。 これを無意識でやってるのだから女の朱からしてみれば羨ましい限りである。まぁなりたいとは思わないが。 『思ってないよ。まぁ後三ヶ月は持つから安心しなさい』 『三ヶ月かよ』 ぽそりと言葉を落として三秒ほどした後首元で交差する朱の腕をほどき後ろに立っている朱と向かい合うような形で秀俊も立ち上がる。 『じゃあさ』 『ん?』