『うわーなんか感じ悪い』 朱が、思ったままの感想を呟くと秀俊は少しだけばつが悪そうにそっぽを向いて 『うっせ』 と拗ねたように言った。学校でこんな顔を見せてくれるのは、放課後の教室。珍しく部活をさぼって二人きりの、なんだか特別な気分で話しているからなのかもしれない。 『……それにさ』 『ん?』 別な方向を向いていた切れ長の瞳を朱の瞳に再び合わせて思わせぶりに口を開けたが、思い直したように閉じる。