パァァっと華やいでいるのにどこかおしとやかな印象を持つ微笑みを魅せながらも口から出てくる言葉は恐ろしい。その顔と内容のギャップの凄さに朱は僅かに顔を引きつらせた。美人って怖い。
「五分休憩‼」
主将の声が体育館内に響き渡り息を切らした部員達が次々と戻ってくる。キツい練習から一時と言えど解放されて笑い合ってる人達もいれば、今にも死にそうな真っ青な顔をしている人達もいた。八年以上のベテラン自宅警備員(ニート)並みに体力が無い朱が、もしこの練習に参加したとしたら、十分持てば良い方だろうと想像して精神的にキツくなる。
「あ……休憩時間になったからもう行かないと……」
「うん、梨乃はマネージャーだから仕方ないね色々大変だろうけど頑張ってね」
「朱……ありがと何か元気出たよ」


