「……」 「……」 「……」 しばらく続く立ちっぱなしの無言。それに合わせて更に赤くなっていく秀俊の顔。その顔を見つめる二人。もうこの状況で笑わない方が奇跡だ。 「……んぁぁあぁあっ何でお袋と朱はそんな仲良いんだよー……」 秀俊にとってかなり分が悪い沈黙だったためか、脱力したようにも逃げたようにも見える言葉を吐いてガジガジと両手で頭をかきむしりながら再びベットに体を沈める。 「何でって……何ででしょう?」 「さぁ?何でだろうね」