あと一歩の勇気を―君が全てを失ったあの日、僕らは一体何ができただろうか―





「んで?どこ行きたいんだよ」
「特に決めてない」


授業にギリギリ間に合った後はあらかたを適当に流し、あっという間の放課後。
朝方から制服デートじゃ!と宣言していた朱は勿論のこと、ウキウキした雰囲気を惜し気もなく撒き散らしている朱を見る秀俊も楽しそうだ。


「じゃあ買い物行くかっ」
「分かったよ」


気だるげな声を出していてもなんだかんだ言って一緒に来てくれる秀俊は、本当に優しい人だと思う。その分自分に厳しい所があるのだけれど。