「ところでさ、秀」
「なんだよ」
「近い」
「は?」
なに言ってんだよこいつ。と秀俊の顔にありありと書いてあったので、仕方ないと思いなるたけ簡潔に、しかし分かりやすく今の状況を伝えた。
「顔の、距離が、近い」
「‼わ、わりぃ……」
そこまで言われてやっと理解したのか朱から三メートルほど一気に距離を取った。
そんなに空けなくても……
やっと赤みの引いたはずだった頬がまた赤くなっていく。
秀俊は、頬の熱に気づかないふりをして、購買で買ってきた焼きそばパンの最後の一欠片を口に入れてお茶で流した。
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