王月side
千秋(ちゃん)は、
なんて返事をするだろう。
本当は、行かないでほしい。
こっちへ戻ってきてほしい。
だって俺たち(僕たち)は千秋(ちゃん)のことが好きだから。
離れたくなんかない。
ずっと側にいて、あの笑顔を向けてほしい。
でも、
やっぱり家族にはかなわない。
家族は…とても大切なものだから。
「私は…」
ドクンッ
なんて…答えるんだろうか。
ドクンッ
心臓の音がうるさい。
「私は…一緒には暮らせない。」
ドクンッ
「「え?」」
全員が声を揃えて言った。
だって、家族を選ぶと思っていたから。
千秋(ちゃん)のことだから、
ひとりの人をほっとけないからだから…
「ごめんね。お母さん。私には、大切な…大好きな人達がいるの。だから一緒には暮らせない。」


