「行こう。みんな。」
「いいのか?」
「うん「待って。」
っ!
「なんで、憎まないの?なんで、恨まないの?…っあんなに…酷いことをしたのにっ…あんなに最低なことをっ…」
泣きながら、そう言った。
「わかんないよ。けど、すっごく後悔してるように見える。変わったんだね。それにやっぱり家族なんだもん。私は、辛いことがあった分だけ今すっごく幸せなの!こんなにたくさんの仲間がいるから。」
「あんたはっ…本当にお父さんに…秋人(シュウト)にそっくりね。」
そっか、私の名前は二人の名前からとったんだ。
千尋の千と秋人の秋。
本当に仲良しで、愛し合ってて、
そんな相手が急にいなくなったら怒りの矛先を誰かに向けないと正気でいられない。
だからお母さんは私にその矛先を向けた。
まぁ、私のせいでお父さんは死んだようなものだからしょうがないけど。
お母さんはあの後、ずっと後悔して生きてきたんだろうなぁ。
愛する人を失った悲しみと、愛すはずだった人を傷つけた苦しみ。
それを背負ってずっと、生きてきたんだろうなぁ。


