「こんな仕打ちありかよぉ~…」 俺が勝手に迷っただけだけどさぁ… 俺が馬鹿なのを自覚して、 はぁっと、溜息をついたその時だった… 《ガサガサ》 俺から少し離れた場所の茂みが 無造作に小さく音を立てて動いた それに、耳の良い俺には分かる。 微かな足音がする…! 俺は即座に茂みに近寄り、 木の陰に身を隠した