「お母様、また明日。絶対来るから!」

「えぇ、暁君も。今度は、ゆっくりいらっしゃい?」

「あ、あぁ…」



私は、目が点になっている暁の腕を引き、

窓から、家を出た。



暁が隣でこけていたが、

この際、気にしてられない。



必死に腕をひき、森の緑に暁と共にまぎれる。

逃げる際、家の玄関の方で、二人の人間を見た。