《グゥゥゥゥゥ~…》





…どうも朝っぱらから

この音しか聞いていない気がする…





「腹が減ったぁ~…」





鋭い瞳を持つ、180cm程の長身青年。

しつこく鳴り響く腹の虫を抑え

天空から、暖かい日差しが優しく差し込む森の中を



トボトボ千鳥足でひたすら這いずり回っていた。






「出口ぃ、どーこぉ!?」





俺は今。いわゆる”迷子”と言う奴。


今日は親父の言ってた

<超おいしいごはん>


を求めて、群れから出ただけなのになぁ…






「ついていない…、何か食い物ぉ~…」






ついで出てくる涎も抑えつつ。



再び千鳥足で歩き回る






しかし、バカなのか先程から

同じ個所をウロチョロしているだけ。