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……あれ、ここヘコんでる……。

ちょうど私の目の高さより僅かに下のところに、何かをぶつけたように歪にヘコんでいた。

こんなに固い壁なのに……。

一体何をぶつけたんだろう?

そのへこみを指でなぞっていると

「姫花?」

背後から聞き慣れた声が聞こえた。

「……瑛太?」

「なにやってんだ?」

「うん、ちょっと……瑛太は?」

「今、部活が終わったところ」

「そっか~遅くまで頑張ってるんだね」

「もうすぐ試合だからな」



「それより、なにかあったのか?」

「え? なにかって?」

「俺がそれを聞いてるんだけど」

「……あっ、そうか」



「で?何があった?」

「何っていう程のことでもないんだけど……」

「ふ~ん」