……ほらね。

乃愛の言葉は私を助ける為のものだって、十分承知しているけどこの時ばかりは素直に感謝できなかった。

乃愛の一言に北山先輩は満足そうな表情を浮かべ

私は肩を落とした。

「じゃあ、放課後迎えに来る」

その言葉を残して北山先輩は教室を出て行った。

「……」

先輩に返事の1つもできないくらいにテンションの下がっている私に

「明日は一緒に帰ろうね」

乃愛は満面の笑顔で慰めの言葉を掛けてくれる。

「……うん」

「明日は、駅の近くのカフェでケーキを食べて行こうか?」

「ケーキ?」

「うん。姫花、ベリータルト食べたいって言ってたでしょ?」

「うん」

「明日の放課後はそれを一緒に食べに行こう」

「うん!! 行く!!」

乃愛の提案で一気にテンションが上昇した私は相当ゲンキンな上に単純なのかもしれない。

今日の放課後を乗り越えれば明日は最高に楽しいことが待っている。

そう考えると、北山先輩との約束も大して気にならなく感じた。

「楽しみだね」

愛らしい笑みを浮かべる乃愛の笑顔に

「そうだね」

私は、かなり癒された。