「例えば?」

「目元はママに似てるって言われるけど、瞳の色はパパと同じだし」

「へぇ~」

「口元はパパ似で鼻はママ似」

「うん」

「背が高いのは両親譲り」

「親父さんもお袋さんも身長高いのか?」

「パパは180近くあるし、ママは私より1センチ高いの。あとは耳の形はパパとそっくりで、手の指はママと一緒の形だって」

「他には」

「性格は基本的にパパ似だけど、感情的になった時はママにそっくりだってよく言われる」

「それって具体的に言うと?」

「パパはおっとりとしていて、ママはさばさばしてる」

「対照的だな」

「うん。でも逆にそれが仲良しの秘訣らしい」

「仲良いのか?」

「見ているこっちがウンザリするくらいにね」

「ウンザリって……」

「だって、未だに一緒にお風呂に入るし、週に一回は2人きりでデートに出掛けるし、パパとママがケンカをしてるところなんて1度も見た事ないし」

「それってなかなかできることじゃないよな。でも……」

「……?」

「そんなご両親だから姫花は姫花なんだろうな?」

「私が私?」

「あぁ、そんなご両親が愛情たっぷりに育てたから姫花の価値観が培われたんじゃないのかな」

「……」

「まっ、ご両親に感謝しろって話だ」

「……そうだね」

瑛太が急にそんな事を言い出すから、なんだか無性にパパとママに会いたくなった。

……ホームシックかな……。