「もっと軽いと思ってた」

「軽い!?」

「あぁ、その外見なら今までモテまくってきただろうから、男関係ももっと派手かと思ってた」

「ぜ……全然、モテてないし」

……モテる以前に友達すらいなかったのに……。

喉まで出掛ったその言葉を私は慌てて飲み込んだ

「いや、その見た目でモテないって言われても全く説得力がないし。……てか、それも作戦?」

「……作戦?」

マジマジと観察するように私の顔を見つめた瑛太は

「……そんなはずねぇーか」

ポツリと呟いた。

「姫花って両親のどっちに似てる?」

突然、変わった話題に付いていけてない私は

「え?」

すっ呆けた声を発してしまった。

そんな私に苦笑しつつ

「いや、親父さんかお袋さんがすげぇ綺麗な顔してんだろうなと思って」

「ウチの両親なんて別に普通だよ」

「そうか。 で? どっちに似てるって言われる?」

興味深々に聞いてくる瑛太に若干呆れつつ記憶を辿る。

そして、私は気付いた。

「……どっちかとは言われない」

「うん?」

「両方に似てるって言われる」

「両方に?」

「うん。もっと厳密に言えば、パーツごとにそれぞれに似てるって言われる」