「分からない?」

「うん、モテるから付き合うっていう基準が私にはよく分からない」

「……じゃあ、姫花が付き合ってもいいかなって思う基準ってなに?」



「私が付き合ってもいいと思うんじゃなくて付き合ってみたいと思うことかな」

「付き合ってみたい?」

「うん。容姿よりも人として尊敬できたり魅力を感じたり、価値観同じだったり」

「うん」

「人として興味が湧くような人と付き合ってみたいと思う」

私の言葉に瑛太は難しい顔をする。

「瑛太」

「うん?」

「私の言いたい事って伝わってる?」

「う~ん。なんとなく……要は外見よりも内面重視ってことか?」

「まぁ、簡単に言えばそうかも」

「……なるほど」

納得したように頷いた瑛太の手が頭の天辺から髪を伝って毛先へと滑り落ちてきた。

一束髪を掴み

「姫花って……」

「なに?」

「案外、しっかりした事言うんだな」

真剣な表情でしみじみと呟いた。

「は!? それって褒めてんの?それとも貶してんの?」

「もちろん、褒めてんだよ」

「本当!?」

「本当だって。……っていうか、俺、姫花の事勘違いしてたかも」

「勘違い?」