それから、2時間弱。

私は先輩のおやつタイムに付き合わされる羽目になった。

小腹がすいたと言った先輩はハンバーガのLセットをペロリと平らげ、それだけじゃ足りなかったらしく2個もハンバーガーをおかわりしていた。

……これって、立派な食事じゃない?

そう思ったけど、敢えて口にはしなかった。

世間話をしながら、ふと窓の外を見ると……

「どうしたの?」

先輩も私の視線を辿る様に視線を動かした。

「あれ、なんだろうね?」

私達の視線の先には人集ができていた。

飲食スペースが2階にあるここからは外の様子がよく見える。

「なにかあったのかな」

独り言のように先輩が呟いた時

私は見てしまった。

幾重にも取り巻く女の人の中心部分に見慣れた男の人がいる

を……。

「……姫花?」

「えっ!?」

「どうした?」

「はっ!?」

「知り合いでもいた?」

「う……ううん。いない!! 知り合いなんていない!!」

「そ……そう?」

「うん!!」

「なら、いいんだけど。あっ、そうだ。ケイタイの番号とアドレスを教えてよ」

「えっと……明日でもいいですか?」

「え?」

「ごめんなさい!! 急用を思い出しちゃって」

「急用?」

「すみません!! 私、もう行かないといけないので」

「ひ……姫花!?」

「本当にすみません。それじゃあ」

私は立ち上がり勢いよく頭を下げると

「姫花!」

追かけてくる先輩の声を振り切る様に階段を駆け下りた。