校門を出ると先輩はさり気なく手を繋いできた。

人と手を繋ぐのなんて小学校の低学年以来のことだったから

『なんですか!?』

当然の如く私は驚き、先輩の手を振り払おうとしたけど

軽く握られていると思った先輩の手が離れることはなく

『なにが?』

逆に、不思議そうな表情を向けられてしまった。

『なにがって……手……』

『手?』

『なんで手を繋ぐんですか?』

『え? 別に理由なんてないけど普通じゃない?』

『普通!?』

『うん、普通』

なんだか動揺している私の方がおかしいような雰囲気に

『……そうですか』

私は渋々納得するしかなかった。