冷静さを取り戻すという事態が幸か不幸か……。
この時ばかりは分からなくなってしまっていた。
つい、さっきまで先輩に文句の1つでも言ってやろうと意気込んで立ち上がったのに
冷静さを取り戻すと必然的に次の行動に困ってしまう。
クラスメイト達は興味津々の目で先輩と私を交互に見ている。
……さて、どうしよう……
途方にくれはじめた時
「おっ、姫花も乗り気だな」
先輩が見事なポジティブ思考を発揮した。
「い……いや、私は全くそのつもりは……」
「こんなに乗り気な反応さみせてくれるなら昼休みも来れば良かった」
私の言葉を遮り、これまた見事な勘違い発言をする先輩に
……本当に勘弁してください……
私は密かに心の中で懇願した。
「よし。じゃあ、帰ろうぜ」
……“よし”の意味が全く分からないんですけど……
私が心の中でツッコんでいる間にも先輩は我が物顔で教室内に侵入してきて
机の横に掛けていた私の鞄を強奪し
「行こっか?」
飄々とした口調で言葉を残し教室を出て行こうとする。
鞄を人質にされた私が、先輩を無視出来る筈もなく
「ちょっ、先輩!! 鞄を返してください!!」
情けない言葉を口にしながらその背中を追かけるしかなかった。
この時ばかりは分からなくなってしまっていた。
つい、さっきまで先輩に文句の1つでも言ってやろうと意気込んで立ち上がったのに
冷静さを取り戻すと必然的に次の行動に困ってしまう。
クラスメイト達は興味津々の目で先輩と私を交互に見ている。
……さて、どうしよう……
途方にくれはじめた時
「おっ、姫花も乗り気だな」
先輩が見事なポジティブ思考を発揮した。
「い……いや、私は全くそのつもりは……」
「こんなに乗り気な反応さみせてくれるなら昼休みも来れば良かった」
私の言葉を遮り、これまた見事な勘違い発言をする先輩に
……本当に勘弁してください……
私は密かに心の中で懇願した。
「よし。じゃあ、帰ろうぜ」
……“よし”の意味が全く分からないんですけど……
私が心の中でツッコんでいる間にも先輩は我が物顔で教室内に侵入してきて
机の横に掛けていた私の鞄を強奪し
「行こっか?」
飄々とした口調で言葉を残し教室を出て行こうとする。
鞄を人質にされた私が、先輩を無視出来る筈もなく
「ちょっ、先輩!! 鞄を返してください!!」
情けない言葉を口にしながらその背中を追かけるしかなかった。
