「……まぁ、急ぎの伝達事項もないし今日はここまで……」

早々に教室を出て行ってしまった。

……私、なにか悪い事でもしたっけ……。

なんでここまで神様に嫌われてるんだろう。

ううん、私は何も悪い事なんてしてない。

ただ、望んだだけ。

“普通で平穏な日々が過ごせますように”って……。

それと“これ以上、先輩が私に関わろうとしませんように”って……。

ただそれだけなのに、なんでこんな仕打ちを受けなきゃいけないの!?

あまりにも不条理すぎる。

そんな事を考えていると無性にムカついてきた。

もう、こうなったら頼りにならない神様や担任なんてあてにならない。

ここはひとつ、私が自分で先輩にガツンと言ってやろう。

そう思った私は勢いよく立ち上がった。

『いい加減にしてください』

喉まででかかっていた言葉は

――コホン

静まり返っている教室内で控えめな咳払いが僅かに響いた。

それを誰が発ったものなのか瞬時に悟ってしまった私の頭は 次の瞬間には冷静さを取り戻していた。

……危ない、危ない。

思わず本性を晒してしまう所だった。