なにが私らしいんだろ?
乃愛の言葉を疑問に思ったけど
「ノートありがとう」
差し出されたノートの所為でそれを聞くタイミングを失ってしまった。
乃愛が前を向き、私は何気なく背後を振り返った。
窓際のいちばん後ろの席には由良君が座っていて、相変らず長い前髪と黒縁メガネの所為でその表情は分からなかった。
「やべっ!! 今日、課題があったよな!?」
焦った声が聞こえて、そちらに視線を向けると、そこには声同様焦った表情を浮かべている瑛太が私を見つめていた。
「うん、あったよ」
「俺、やってねぇーんだけど」
まるでこの世の終わりとばかりに暗い表情を浮かべる瑛太はいつもと同じ瑛太で、やっぱりさっき顔を強張らせていたように見えたのは、見間違いだったんだと思った。
「写す?」
「マジ!? いいのか?」
「いいよ」
「じゃあ、あとで新発売のアイス奢ってやる」
「本当!? ラッキー」
「交渉成立な?」
「うん」
私がノートを差し出すと瑛太はそれを黙々と写し始めた。
そんな瑛太を横目に教科書やペンケースを準備しようと机の中に手を突っ込んだ。
するとペンケースの上に何かが載っているのに気付いた。
乃愛の言葉を疑問に思ったけど
「ノートありがとう」
差し出されたノートの所為でそれを聞くタイミングを失ってしまった。
乃愛が前を向き、私は何気なく背後を振り返った。
窓際のいちばん後ろの席には由良君が座っていて、相変らず長い前髪と黒縁メガネの所為でその表情は分からなかった。
「やべっ!! 今日、課題があったよな!?」
焦った声が聞こえて、そちらに視線を向けると、そこには声同様焦った表情を浮かべている瑛太が私を見つめていた。
「うん、あったよ」
「俺、やってねぇーんだけど」
まるでこの世の終わりとばかりに暗い表情を浮かべる瑛太はいつもと同じ瑛太で、やっぱりさっき顔を強張らせていたように見えたのは、見間違いだったんだと思った。
「写す?」
「マジ!? いいのか?」
「いいよ」
「じゃあ、あとで新発売のアイス奢ってやる」
「本当!? ラッキー」
「交渉成立な?」
「うん」
私がノートを差し出すと瑛太はそれを黙々と写し始めた。
そんな瑛太を横目に教科書やペンケースを準備しようと机の中に手を突っ込んだ。
するとペンケースの上に何かが載っているのに気付いた。
