◆◆◆◆◆



「あそこに座ろうか」

先輩が指差したのは近くにあったベンチで

「……あっ、はい」

私は小さく頷いて、そのベンチに腰を下ろした。

その隣に人が1人座れるくらいの距離をあけて先輩も座る。

何気なく見上げた空は真っ青に澄んでいて気持ちがいい。



「あのさ……」

「はい?」

「俺、入学式の時に三浦さんの事を見た時からずっと気になってて」

「気になってたんですか?」

「あぁ」

……なんで、先輩は私の事なんか気になったんだろう?

……まさか、なんかおかしかったとか!?

だから気になったとか!?

「……あの……」

「うん」

「因みにどこですか?」

「は?」

先輩は吃驚した表情で私の顔を凝視している。