何度か深呼吸を繰り返した乃愛が

「乾が由良にカラんでる」

耳を疑うような言葉を放った。

「はっ!?」

「だから、乾が由良に因縁を吹っかけてカラんでるんだってば!!」

「なんで!?」

「私も途中からしか見てないからよく分からないんだけど、最初から見ていた人が言うには、乾と由良が廊下を歩いてて、すれ違う時に乾が由良にわざとぶつかったんだって」

「……わざと?」

「そう。でも、由良は乾の存在を軽くスルーしようとしてたらしいけど」