リビングを出て、玄関へと向かう。

独りになった途端、襲ってくるのは亜表現しようのない寂しさ。

その寂しさは

……本当にこれが正しかったのかな……。

自分の選択さえ正しかったのか、それとも間違っていたのかさえ分からなくなってしまう。

家を出て1人で暮らすことを決めたのは、他の誰でもなく私自身。

だから、こんな寂しさを感じることさえ間違っている筈なのに……。

小さな溜息が口から洩れた時

「姫花」

背後から名前を呼ばれて振り返ると、そこには朝緋が立っていて

「送っていく」

ゆっくりと近付いてくる。