乾 諒にそんな秘密があるのかどうかは分からない。

ただ、時期外れな転校と頑なに他人を寄せ付けない彼の態度になんとなく何かを隠したいのかもしれないって思っただけ。

そんなの私にしてみればどうでもいい話だし

私はただ、こいつの痛手を突っついてみたかっただけ。

だって、やられっぱなしは私の性に合わない。

……もし、外れていたらこの上なく間抜けなんだけど。

でも、どうやら私の予想は完全に外れてもいなかったらしく

「誰になにを聞いた?」

彼は眉間に皺を寄せ凄むように尋ねてくる。

「別に私は何も聞いてないけど」

「あ? 嘘、吐いてんじゃねぇーぞ」

「なんであんたにわざわざ嘘なんて吐かなきゃいけないのよ?」

「担任か?」

「はっ?」