「中途半端に他人に関わらない方がいいよ」

「……」

「優等生ぶりたいのか、時期外れの転校生に興味があるのかあんたの本心がどっちなのかは知らないけど」

少しだけ折られた腰。

彼との距離が一段と近くなる。

「……」

「そういうのマジでウザい」

耳元で囁かれたその言葉は軽い口調とは対照的に冷淡さを孕んでいた。

普通なら……普通女の子ならそれだけで震え上がるのかもしれないし、逃げ出してしまうのかもしれない。

だけど、残念なことに私は〝普通の女の子〟なんかじゃない。

乾 諒の言動は全ては計算されたモノ。

私が2度と彼に近付かないように……。

私が2度と彼と関わりを持とうとしないように……。

恐怖心を植え付けて、突き放そうとしているんだと私は気付いてしまった。

気付けたのは私と彼が〝同類〟だから……。

決定的に違うのは本性を隠しているか、曝け出しているかだけ。