自分でも分かっているけど、言わずにはいられなかった。

咄嗟に口にしてしまった言葉に

……しまった!!

冷静さを取り戻しても、時既に遅し。

一回口にした言葉を無かったものにするなんて誰にもできないこと。



「……へぇ~」

机の上に腰かけていた乾 諒がそこから降りゆっくりとこちらに近付いてくる。

窓際に背を向けているから差し込むオレンジの光りが遮られ、さっきまでよく分からなかった表情が今はよく見える。

「ただの優等生かと思ってたけど」

その眼には、いつもと違い興味の色が滲んでいて

「そうでもねぇーか」

口元には楽しそうな笑みが浮かんでいる。