そんな言葉、軽くスルーすればいい話なのに

彼に対する苦手意識とまわりに気を付けるべき人が誰もいないこの状況に偽りではなく私の本性が露出する。

もしかしたら、私は疲れていたのかもしれない。

入学以来、偽り続けていたことに……。

私は優等生でもなければ

大人しい方でもない。

誰よりも勝気で

負けず嫌いで

多少我儘で

筋金入りの頑固者。

それが本来の私。

確かに今後の平穏な高校生活の為に優等生を演じようとしていたのは否めない。

でも、“イイ子ちゃん”だなんて皮肉たっぷりに言われる筋合いはない。

……てか、こいつだけには絶対に言われたくない!!

「心配しなくても、もう話し掛けるつもりなんてないから」

冷めきった口調の言葉だった。

完全に売り買い言葉に、買い言葉。