「それは、どういう?」

私は聞いた。


「せっかく美術部が二人も揃っているんだからさ。学校に残さない?僕たちがここにいたっていう、証を。」

静くんの目はまるで小学生の様に、
きらきらと、していた。

「いいよ。残そう。
二人の証を、学校に」

自分でも驚くほどの即答だった。
何をするか分からないけども答えれた。

私に怖いものなんてもう何もないから。

「じゃあ、今夜学校の近くの公園で」

静くんと約束をして私達は別れた。