吊りとも


話していると、静くんはやっぱり
いい人だった。


帰る方向が同じだったので、
二人で歩いて帰って色々と話した。


「それじゃあ、雪江さん
美術部なんだね」

静くんが嬉しそうに言った。

「まぁ、
ほとんど幽霊部員だけどね」

私は少し照れながら言う。

「静くんは?」

照れくささを隠すために静くんに
聞く。

「実は、僕も
美術部なんだよね」

静くんも照れくさそうに言った。

「えっ、
そうなんだ。奇遇だね」

私は心から驚き言った。


同じ高校で、同じ部活で、二人とも、
首を吊ろうとした、
これは、偶然ではなく、運命なのかも。
まずいな、凄い嬉しくなっている。


「雪江さん。
また失礼なこと聞くけども、
雪江さんってこの高校に友達いる?」

と本当に失礼なことを聞いてきた。