翌朝。 少し憂鬱な学校。 いつものように、教室に入ると、 原田におもいっきり、ビンタされた。 「やっぱり、あんただったのね。 あんたって、さいてー」 原田はそう言い、自分の机に戻った。 お喋りな、篠田先生め。 私はその時、篠田先生の机に蟻ではなく、 大量の芋虫を描くべきだったと思った。