つまり、静くんの美への執着は中々のものだった。誰かに覚えていて貰うために、 ここまでの事をしている。 自分の生きた、証を残すために。 私はその時、本当にかっこいいと、 静くんのことをかっこいいと思った。 そんな生き方は私には絶対にできないから 二人で作業を続けて、朝の4時に、 帰った。 私は帰り際に、自分の教室に寄って、 原田の椅子に原田の似顔絵を描いてそれを赤く塗った。ふむ、我ながら良い出来だ。 そんなことを、思い、家に帰る。