その日の夜。

私は紺色のジャージを着ていた。
昨夜は絵の具で汚れそうだったので、
今日は汚れてもいい服である。


公園へと向かう。時刻は昨日と同じの、
12時頃だった。

公園には静くんがにこにことして、
立っていた。


「やぁ。こんばんは。
今夜も頑張ってつくろうか」

静くんはそう言った。


私は軽く頷き二人で学校に向かう。

「あ、待って
ここの鍵直ったから、
別の窓から入ろうか」

静くんはそう言い、別の窓へと
進んで行くので、私もそれに続く。


ガラリと窓を開けて、
中に入る。


「ねぇ。雪江さん。
今度はどこに作る?」

静くんは私に聞いてきた。


「そうだなぁ…」

私はしばらく考えて、答える。

「職員室とか作ってみたいなぁ」

私の提案を聞くと、静くんは
一瞬驚いたような顔をしたが、
直ぐににっこりと笑い、頷いた。


「良いね!
すごく、良いよ!職員室」

ということで私達は職員室へと向かう。