二時間目からは、授業が行われた。
授業内容は、本来なら地理だったのだが、
黒板が使えないため、自習だった。


皆が仲の良い友達と話している時に、
私は今夜は何を描こうかな、
と考えていた。


クラスの中で一際目立つ女子がいた。
私が描いた、モナリザの机に座る、
原田 千恵(ハラダチエ)だった。

原田は、私をいじめている、
グループのリーダー的な存在だった。
原田の机だったんなら、
もっと変な絵にしてやればよかったな、
時間があれば原田の机に変な絵を描こうと
決めた。


原田は周りの女子たちと話していた。
その姿はとても輝いていた。
少し、原田が羨ましかった。