吊りとも


私はほぼ、幽霊部員だったが、
家に居るときや暇な時には良く好きな
アーティストの画集を見たり、
絵を書いたりしていた。

つまり、絵は上手いと自負していた。
今夜までは。


静くんは黒板にスプレーで、
とても複雑な模様を描いていた。

明るい色や、暗い色。
色んな色が、混ざりあって
とても、綺麗な幾何学模様になっていた。

私は机に、モナリザを書き続けていた。
──下手くそだなぁ。