私は大神 雪江(オオカミユキエ)高校2年生。



私は今自分が通う高校の、薄暗い湿った資料室にいる。

資料室は3階にある。


私はそこの窓を開けて、中庭を覗く。

中庭には、青々としている木々がたくさんはえている。

「うん。最後にふさわしい」

私はそう呟き資料室にかけた先端に輪を作った縄に近付く。


「ふぅ──」

静かに長く、息を吐く。


縄の下に置いてある、椅子に乗る。

ギシッと音が鳴る。


先端の輪に首をいれる。

心臓の鼓動が早くなるのが分かる。

自分の心臓はここまで、
うるさくなれるんだなぁ。

今から死ぬというのに、自分が生きている
と感じれるとは、なんとも皮肉だ。


自分で覚悟を決め、椅子から飛び降りようとした。