カナコは強い女だった。うっかりカナコのプリンを食べてしまった時などは、蹴られて、ハードカバーの本のカドのかったい!所で頭を小突かれながら説教された。「キサマは人様のものを食べた腐れ豚の泥棒ヤローだよっ‼︎」ゴツン!
「そんなんだから夜も役立たずなんだよ‼︎」ゴツン!こんな感じだ。外を歩く時などは必ず俺の3歩前くらいの所を皇帝のごとく歩を進めて行く。俺がたま〜にコソコソと隣りにならび手などを握ろうもんならこの世で21番目に気になっている(カナコ談)従姉妹の子供がかってるミドリ亀の寿命の話し、よりも全く興味がない感じで「な〜にしてんだよぉ…ごみ虫!」と恫喝されてしまった。まぁ〜見た目は美人だったが…
いよいよ耐えられなくなり俺から別れを切り出したら「なんで⁈なんでよ〜‼︎絶ッッッッたい別れ無い‼︎ほかに好きな女出来た?イヤイヤ‼︎絶対やだ!ムリ‼︎」と議員バリに号泣しながら俺に抱きついてきた。このギャップには隕石落下くらいビックリしたが…結局別れた…別れ際には「キサマの次の女…殺す‼︎」と言っていたのが気になる。この女が2番目のカナコだった。その前の彼女の名前も可奈子だった。そして最近いい感じの女子の名前が夏菜子ちゃんだ。多分付き合うのだろうと思う。3番目のかなこさんだ。