「私ね…」

皆が私をみる。

「私、よく覚えていないけど、生と死の境界にいた気がするの…。
それでね、生か死を選択するとき正直迷った。生きて変わることはあるのかって…。」

皆の顔が曇る。

「…でもね、私、生を選んでよかった。
だって、この世界はこんなにも温かい。
心配かけてごめんなさい。そして、これからもよろしくね!」


私は今までの中で一番の笑顔を浮かべた。